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社長の想い

大手メーカーに信頼される技術者集団
淵本重工業株式会社

価格競争に巻き込まれない
高付加価値・高品質な製品づくり。

淵本重工業株式会社 代表取締役
淵本 敏彦

複雑な部品を小ロット・オーダーメイド

自然豊かな赤磐市に本社を構えるエンジニアリング企業、淵本重工業株式会社。本社工場のほか岡山工場(岡山市)、上海工場(中国)の製造拠点をもち、トラクターなどの農業機械をはじめ、鉄道車両、産業機械等に用いられる金属部品の製造をおこなっている。

山間部にある本社には目立った看板もなく、県内企業の中でも「淵本」の名は、広くは知られていないかもしれない。しかしながら、納入先には数々の大手有名メーカーがズラリ。メーカーとはすべて直接取引(一次下請け)で安定的な受注があり、1949年(昭和24年)の創業以来70年、一度も赤字を出したことがない。

そのポジションを確立できている理由はなにか。
「当社の製品は、すべて小ロット・オーダーメイド。お客さまのニーズに応える部品を1点ずつ、絶対の品質・精度を保証してお納めし続けてきました。お客さまには『淵本になら、図面を渡すだけで安心して任せられる』と言っていただいています」。と、会社を率いる淵本敏彦社長は言う。

他が嫌う面倒な仕事に商機あり

創業は現社長の父・金次さん。世界大戦中に中国に渡り、満州鉄道の下請けとして鉄工所を営んだという。事業は成功していたが、終戦し、裸一貫で引揚げ。再起を図って岡山で鉄工所を開いた。

中国での縁を頼りに鉄道関連の仕事を請け負うようになり、その後、農業機械の分野にも進出。しかし周囲にも多くの同業者がおり、互いに仕事を奪い合う状況だったという。
「こんなことをしていても商売はうまくいかない。地元はもうよそに任せて、うちは外に出ていこう」。
大阪などには、地元の鉄工所がやりたがらない、面倒で難しい部品のニーズがあふれていた。会社は、そこに目をつけた。

「遠方の下請けは、物流コストがかかって不利ですよ。でも、どこにも嫌われる部品だからこそ、少々高くても仕方がないというメーカーの意識があった。そこへうまく入っていったんです」。
高い技術力が信頼されてどんどん仕事が来るようになり、また、あえて難しいものを引き受けることで、ますます技術が上がっていった。さらに、不具合があっても遠くてすぐに現地に行けないからこそ、絶対に間違いのないものを届けようという意識が生まれた。
ここで育まれた技術と品質が、今に至るまで会社を支える骨となっている。

情報を先取りし、準備することで信頼を得る

こうして大手農機メーカーとの関係を作った金次さんは、社長の椅子を長男である敏彦さんに譲った。
しかしそのとき敏彦さんはまだ32歳。実質的な決定権は引き続き金次さんが握り、しばらくは名ばかりの社長だったという。

「なんでも口を出されて、正直おもしろくなかったですよね。でもまあ、とにかく外に出て話すことが勉強と思って、せっせとお客さまのところに通いました」。
だんだん関係ができてくると、情報が入ってくるようになる。お客さまの最新の事業方針をいち早くつかむことで、ニーズに素早く対応できる。それがわかってくると、金次さんもなにも言わなくなったという。

常に情報を先取りし、備えておくという社長の経営姿勢は、中小同業者の他に先駆けてISOを取得したことにも表れている。
「メーカーが一斉にISO9000を取ったので、うちもすぐ取りました。取るなら早く取った方が、営業のアピールポイントにもなりますからね。それから、東日本大震災後の同業他社の大変な様子を見て、BCP(非常時の事業継続計画)の必要性を痛感し、この国際認証であるISO223011を取りました。これはまだ全国でも数10社しかもっていませんけど、岡山でもいつどんな災害が起こるかわかりませんから」と、淵本社長は語る。

品質と対応力で勝負する

海外製品との競合も激しい製造業界だが、「コスト競争はしない」と淵本社長は断言する。その言葉の裏にあるのは、品質への絶対の自信だ。
社名の看板を掲げていないというのも、「製品こそが看板である」との考えからだという。

品質を支えるのは、突き詰めればやはり「人」。
「会社が成り立っているのは社員たちのお陰だし、社員たちはうちで働くことで安定した生活ができる。会社と従業員のこうした信頼関係や絆が、よりよい製品づくりに表れてくることは間違いないと思うんです」。

社員同士が気軽に交流できる社内イベントも豊富だが、近年では人材育成にも力を入れる。新入社員向け研修の充実はもちろん、一般社員を指導する管理者の育成方法から見直し、専属トレーナーによる管理者向けの研修プログラムを年間計画で導入。
2018年に新設した岡山工場は従業員が働きやすいよう、利便性の良い場所選びから始まったそうだ。
毎月の給料は今でも現金手渡しだといい、そんなところにも、家族的な絆を大切にする会社の姿勢が表れている。

今後の展望としては、より高度なお客さまのニーズに応えるため、アッセンブリ(複合部品)の技術を磨き、ゆくゆくは自社製品の開発にも取り組みたいという。また、新たな事業領域への進出をにらみ、準備を進めている。
品質という無二の強みを守りつつ、さらなる挑戦を続けるこの会社から、これからも目が離せない。

取材:Goen 2018/5/23

社長プロフィール

1952年、創業者の長男として生まれる。大手工作機械メーカーで4年間勤務後、淵本重工業入社。入社数年で父が会長に退き、2代目社長に就任する。座右の銘は「利他の精神」。

会社概要

会社名 淵本重工業株式会社
設立年月 1963年11月
代表取締役 淵本 敏彦
社員数 225名
(2018/7/18 現在)
平均年齢 38歳
(2018/7/18 現在)
事業内容 一般産業機械・農業機械の設計・製造及び組立
本社所在地 岡山県赤磐市坂辺1566
URL http://www.fuchimoto-jk.co.jp/

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